ウェリントン生活完全ガイド②|留学に一番ちょうどいい街(エリア編)

前回の記事では、人口、面積、多文化性、気候や治安など、実際の数字を中心にニュージーランドの首都であるウェリントンを紹介しました。
→ウェリントン生活完全ガイド①|留学に一番ちょうどいい街(統計編)
今回は実際の生活という視点から、ウェリントンの各エリアを紹介します。ウェリントンはコンパクトな街ですが、少し移動するだけで景色が大きく変わるので、学生時代から長年住んでいる私も、新しい発見が今でもあります。
カフェやレストランが集まる賑やかな中心部もあれば、森や野鳥に囲まれた住宅街、海沿いの静かなエリア、大きなショッピングモールがあるエリアなど、その特徴は様々です。
今回は6つのエリアを取り上げ、観光ガイドではあまり伝わらないような、実際に生活する目線での魅力や特徴を紹介します。もちろん、「留学に一番ちょうどいい」というのは、長くニュージーランドで暮らしてきた私の持論です。
留学先の学校やホームステイ先を考える時にも、街の雰囲気を知る参考になれば嬉しいです。
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CBD|街の中心。買い物もカフェもここに集まる

ウェリントンで最も都会なエリアが、都心部(CBD;Central Business District)です。
様々な行政機関のオフィスだけでなく、ショップ、カフェ、レストラン、バーなどが集中していて、ウェリントンで買い物や外食をする時には自然とCBDへ行くことが多くなります。特に週末になると、中心部には多くの人が集まり、平日とはまた違った賑やかな雰囲気になります。しかも驚くことに、CBDの総面積は約1.9㎢のみ。とてもコンパクトになっています。
私がウェリントンのCBDで好きなのは、街の中心なのに海がすぐそばにあることです。中心部から少し歩くだけでウォーターフロントに出ることができ、天気の良い日には海沿いを歩いたり、芝生でのんびりしたりする人をよく見かけます。
留学生にとっても、買い物や友達との食事、映画、放課後のお出かけなど、CBDへ行く機会は多いと思います。
「必要なものが集まった街の中心」と「海沿いの開放感」がすぐ隣にある感覚は、ウェリントンCBDならではの面白さだと私は感じています。
Karori|自然に囲まれた、落ち着いた住宅街

次は、私自身も以前住んでいたKarori(カロリ)です。
Karoriはウェリントン中心部からバスで15分〜30分ほどの場所にある住宅街で、CBDとはかなり雰囲気が変わります。私がKaroriで特に好きなのは、とにかく自然が身近なことです。
近くには野生動物保護区のZealandiaがあり、その周辺ではニュージーランド固有の鳥を見かける機会も多くあります。住宅街を歩いているだけでも、Kererū(ケレル)やKākā(カカ)などの珍しい鳥を見かけることがあります。
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ゴルフ場にも野生動物が

私は今でもKarori Golf Clubの会員なのですが、ここもKaroriらしさを感じられる場所の一つです。
街中のゴルフ場というより、森や丘の中にコースが広がっているような雰囲気で、プレーしていると野生のヤギやウサギを見かけることもあります。「首都の中心部からそれほど離れていないのに、こんな環境がある」というのは、ウェリントンに住んでいて面白いと感じるところです。
一方で、KaroriはCBDほどショップやレストランが多いわけではありません。中心部へ行くにはバスを使うことが多くなるので、都会の便利さを最優先したい人には少し静かに感じるかもしれません。
それでも、自然の近くで落ち着いて生活しながら、必要な時にはすぐにCBDへ行ける立地なので、「街と自然の距離の近さ」をよく表しているエリアだと感じています。
Newtown|個性的なお店と文化が集まる街

CBDから南へバスで10分~15分移動すると、Newtown(ニュータウン)に着きます。雰囲気はCBDとはガラッと変わります。
私の中では、Newtownはウェリントンの中でも特に個性的で、少しアーティスティックな雰囲気があるエリアという印象があります。大きなショッピングモールがあるようなエリアではなく、通りには個人経営のレストランやカフェ、小さなお店などが並び、CBDとはまた違った街歩きが楽しめます。
街全体がお祭りになる「Newtown Festival」
Newtownを象徴するイベントの一つが、毎年開催されるNewtown Festivalです。
開催日には道路の一部が歩行者中心の空間になり、音楽のステージ、屋台、アートの展示など、様々な出店が並びます。普段から個性的なNewtownですが、この日は特に賑やかで、ウェリントンの多文化性やローカルな雰囲気を一度に楽しめるイベントだと感じます。
私のお気に入りのインド料理店もここ
そして、かなり個人的な話ですが、私がニュージーランドで一番好きな本格的なインド料理店もNewtownにあります。
ウェリントンには世界各国の料理を楽しめるお店がありますが、Newtownもその一つです。CBDからそれほど遠くないのに、中心部とはまた違った文化や雰囲気を感じられるので、少し個性的なウェリントンを見てみたい人には、Newtownは面白いエリアだと思います。
Lower Hutt|中心部とは少し違う、便利で開放的な街

次はLower Hutt(ローワーハット)です。
正確にはWellington Cityの一部ではなく、隣接するHutt Cityにあたりますが、大きい区画(Wellington Region)で見ると、ウェリントンの一部という位置づけになっています。ウェリントン中心部へのアクセスもしやすく、通勤・通学圏として生活している人も多いです。CBDからバスで30分ほどで着きます。
私自身も買い物や食事などでLower Huttへ行く機会はかなり多いです。CBDと比べてまず感じるのは、土地が平坦で、街全体に少しゆとりがあることです。
海と丘に挟まれたWellington Cityとは景色や街の広がり方が違うので、それほど離れていないのに別の街へ来たような感覚があります。
買い物をするならかなり便利
Lower Huttには大きなショッピングモールや映画館があり、日常的な買い物にも便利です。
日本の食品や商品を扱うJapan Martもあるので、日本の食材や調味料が欲しい時にも重宝します。また、「ニュージーランド版のコストコ」のような安くて大きいスーパーもあるので、私は買い物目的でLower Huttまで行くこともあります。
食事目的で行くことも
そして、私がウェリントン周辺で一番好きな飲茶(ヤムチャ)のお店もLower Huttにあります。
CBDにもレストランはたくさんありますが、Lower Huttまで範囲を広げると選択肢がさらに増えるので、長く住んでいると「今日はLower Huttまで食べに行こう」ということも珍しくありません。ウェリントンCBDのようなコンパクトな都会感とは少し違い、広々とした環境と生活の便利さを感じられる街。
Wellington Cityだけを見ていると分からない、ウェリントン地域のもう一つの生活スタイルを感じられるのがLower Huttだと思います。
Johnsonville|便利さと自然のバランスが取れた郊外エリア

次はウェリントン中心部から北側に位置するJohnsonville(ジョンソンビル)です。
JohnsonvilleはCBDのような賑やかな街ではなく、住宅地が広がる郊外の生活エリアという印象が強い場所です。スーパーやショップ、飲食店など日常生活に必要なものがまとまっている一方で、少し離れると丘や緑の多い住宅街が広がっています。
CBDへ電車でアクセスできる
Johnsonvilleの便利なところの一つが、Johnsonville Lineという鉄道路線があることです。
JohnsonvilleからWellington Stationまで直接つながっているので、郊外に住みながら公共交通機関でCBDへ20分ほどでアクセスができます。ウェリントンは車があると便利ですが、留学生の場合は基本的に車を持たないので、公共交通機関で中心部へ行きやすいかどうかは住むエリアを考えるうえで重要なポイントです。
Onslow Collegeがあるエリア
留学という視点では、Johnsonville周辺にはOnslow Collegeがあります。
留学生のサポート担当の先生が日本人の方なので、日本人の留学先としては人気の学校です。中心部から少し離れた、自然や住宅地の多い環境で学校生活を送りながら、必要な時にはCBDにもアクセスできるという立地です。
→ニュージーランドの中学・高校留学|現地校卒業生が考える、学校の選び方
正直、観光でウェリントンを訪れるだけなら、Johnsonvilleまで行く機会はあまりないかもしれません。しかし実際に暮らす目線で見ると、「郊外で落ち着いて生活しながら、街にも出やすい」という、ウェリントンらしい生活スタイルを感じられるエリアだと思います。
Island Bay|海の近くで暮らす、ウェリントンらしい街

最後に紹介するのが、ウェリントンの南側にあるIsland Bay(アイランドベイ)です。CBDからはバスで20分~45分ほどです。
Island Bayの一番の特徴は、やはり海がすぐそばにあることです。海沿いからはCook Straitを望むことができ、晴れた日には海の向こうに南島が見えることもあります。
CBDの賑やかな雰囲気とはかなり違い、住宅街と海が近く、「海のある街で暮らしている」という感覚を味わいやすいエリアだと思います。
海だけではなく、カフェや街歩きも
Island Bayというと海のイメージが強いですが、住宅街にはカフェや飲食店などもあり、個人的には少しおしゃれで落ち着いた雰囲気を感じます。
また、Island Bayから海岸沿いを東へ進んでいくと、ウェリントンの海岸線らしい景色を楽しめる場所が続いています。ウェリントン中心部からそれほど遠くないにもかかわらず、CBDとは全く違う景色が広がっているのが面白いところです。私がウェリントンを「ちょうどいい」と感じる理由の一つが、まさにこうした距離感です。
街で生活しながら、少し移動するだけで海のある暮らしも楽しめるので、Island Bayは、そんなウェリントンらしさを感じられるエリアの一つだと思います。
まとめ|エリアを見ても「ちょうどいい」

今回は、CBDからKarori、Newtown、Lower Hutt、Johnsonville、Island Bayまで、ウェリントン周辺の様々なエリアを紹介しました。
こうして見てみると、コンパクトな地域の中に、街の中心、落ち着いた住宅街、海、自然、買い物に便利なエリアなど、かなり違った生活環境があります。私がウェリントンを留学に「一番ちょうどいい街」だと感じるのは、この距離感も大きな理由の一つです。
では、学生から見たウェリントンはどうなのでしょうか?
実際に学生時代をウェリントンで過ごした私が、次回の「ウェリントン生活完全ガイド③(学生編)」では、実際の数字と経験から学生の街としてのウェリントンを紹介します。そのうえで、なぜ私がウェリントンを留学先としておすすめしているのかを、もう少し詳しく見ていきます。
↓次の記事↓
ウェリントン生活完全ガイド③|留学に一番ちょうどいい街(学生編)
↓前回の記事↓
ウェリントン生活完全ガイド①|留学に一番ちょうどいい街(統計編)
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中学3年生でニュージーランドへ留学し、現地高校を卒業。その後、現地大学(Victoria University of Wellington)へ進学し、卒業後は現地企業に就職。24歳の時にバックパッカーとして、約9カ月で世界18カ国も訪問。
これまでニュージーランドでは4つの街で生活し、現在は実際に学生生活を過ごした首都であるウェリントンを拠点に、留学サポートエージェンシー・Wellytonianを運営中。
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