ニュージーランドの中学・高校留学|現地校卒業生が考える、学校の選び方

前回の記事では、ニュージーランドの学校生活について、私自身が現地のSecondary Schoolに通った経験をもとに紹介しました。
では、実際にニュージーランドへ中学・高校留学をする場合、どのように学校を選べばよいのでしょうか?同じニュージーランドの学校でも、共学・男子校・女子校、制服の有無、学校の規模、立地、スポーツや音楽・アートなど、学校によって特徴や雰囲気はさまざまです。
私が暮らすウェリントンにも、留学生を受け入れているSecondary Schoolが数多くあります。この記事では、その中から私自身も実際に訪問しているOnslow College、Wellington High School、Rongotai College、Sacred Heart Collegeの4校を紹介します。
単純に「どの学校が一番良いか」を比べるのではなく、それぞれの学校にどのような特徴があり、自分にはどんな学校が合いそうかという視点で見ていきましょう。
↓一緒に読める関連記事↓
ニュージーランドの中学・高校留学|現地校卒業生による学校生活紹介
ニュージーランド留学の費用はいくら?中学・高校留学の費用を実例で解説
ニュージーランド留学のメリット
ニュージーランドの学校選び
学校選びの大前提
実際にウェリントンの学校を見てきた私の感覚では、「この学校だけが圧倒的に良い」というほど大きな差があるわけではありません。特に、この記事でこの後紹介する学校はいずれも公立校です。もちろん学校ごとに違いはありますが、「どの学校が一番レベルが高いか」という視点だけで比べるよりも、「自分はどんな学校生活を送りたいのか」から考えた方が、学校を選びやすいと思います。
例えば、
街に近い学校がいいのか、自然に囲まれた広い学校がいいのか。
制服がある学校とない学校のどちらがいいのか。
共学がいいのか、男子校・女子校がいいのか。
勉強やスポーツを頑張りたいのか、音楽やアートにも興味があるのか。
こうした一つひとつの違いを見ていくと、同じウェリントンの学校でも、それぞれ少しずつ雰囲気が違います。
→ニュージーランド留学の費用はいくら?中学・高校留学の費用を実例で解説
学校の「スペック」だけでは分からないことも多い
そして、学校選びをするときに私が大切だと思っているのが、ウェブサイトに書いてある情報だけで決めないことです。授業料、科目、スポーツ、学校規模などはウェブサイトを見れば分かります。
でも、「生徒たちはどんな雰囲気なのか」「先生と生徒の距離は近そうか」「自分がここで毎日生活している姿を想像できるか」といったことは、数字だけではなかなか分かりません。実際、私もいくつものウェリントンの学校を訪問していますが、学校の敷地に入って歩いてみると、それぞれ印象が違います。
1. Onslow College|広々とした環境で自由に学ぶ

Onslow Collegeは、ウェリントン中心部から少し離れた場所にある共学のSecondary Schoolです。実際に学校へ行ってまず感じるのは、敷地の広さと周辺環境の良さです。
少し高台にあり、学校から見える景色も非常にきれいです。ウェリントン中心部の学校とはまた違った、郊外らしいゆったりとした雰囲気があります。そしてOnslow Collegeの大きな特徴の一つが、制服がないことです。
前回の記事で紹介した「ニュージーランドの学校の自由さ」を比較的イメージしやすい学校の一つだと思います。私が実際に訪問した印象でも、学校全体にのびのびとした雰囲気がありました。また、留学生にとって安心材料の一つなのが、留学生をサポートする日本人の先生がいることです。
もちろん留学中はできるだけ英語を使うことが大切ですが、学校生活やホームステイなどで本当に困ったときに、日本語でも相談できる人が学校にいるというのは、特に初めて海外生活をする中学生・高校生にとって安心できるポイントだと思います。
「自由な校風がいい」「広々とした環境で学校生活を送りたい」という生徒は、学校選びの際にチェックしてみるとよい学校です。
2. Wellington High School|自由と多様性を感じる都市型の学校

Wellington High Schoolは、ウェリントン中心部に近い場所にある共学のSecondary Schoolです。
この学校の大きな特徴は、やはり立地と自由な校風だと思います。中心街から近いため、学校が終わった後にも街へアクセスしやすく、「ウェリントンという街で生活する」ということを感じやすい環境です。Onslow Collegeと同じく、制服はありません。
そして実際に学校を見ていて特に感じるのが、さまざまなバックグラウンドや個性を持った生徒が、自然に一緒に学校生活を送っていることです。人種や文化的な背景だけでなく、それぞれの性に対する考え方や、個性を尊重する雰囲気があり、今回紹介する学校の中でも特に自由でリベラルな校風を感じます。
音楽やアートなど、自分の興味を伸ばしていきたい生徒にとっても面白い環境だと思います。
「できるだけ自由な環境で過ごしたい」「いろいろなバックグラウンドを持つ人と出会いたい」「街に近い学校がいい」という生徒にとって、特徴が分かりやすい学校です。
3. Rongotai College|小規模な男子校で、スポーツと自然が身近

Rongotai Collegeは、ウェリントンの東側にある男子校です。
実際に訪問して印象的だったのは、学校としては比較的小規模なのに、とにかく校庭が広いことです。大きな芝生のグラウンドが3面あり、スポーツをする環境が非常に充実しています。学校自体も海から近く、ウェリントン中心部からそれほど離れていないにもかかわらず、街中の学校というよりも自然を身近に感じられる環境です。
また、比較的小規模な学校だからこそ、先生と生徒との距離も近い印象を受けます。スポーツにも力を入れているので、ニュージーランドへ留学したら勉強だけでなくスポーツにも積極的に参加したいという生徒にとっては、学校生活をイメージしやすいと思います。
共学のOnslow CollegeやWellington High Schoolとはまた雰囲気が違い、男子校らしいまとまりと、広い芝生の中でのびのび過ごせる環境が印象的な学校です。
4. Sacred Heart College|伝統と幅広い活動が魅力の女子校

Sacred Heart Collegeは、カトリック系の女子校です。
「カトリック系」と聞くと、キリスト教徒でなければ入学できないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、キリスト教徒でない留学生も受け入れています。実は私自身もキリスト教徒では全くありませんが、通っていたのはカトリック系の学校でした。
そのため、「カトリック校=宗教が違うから選択肢から外す」と考える必要はないと思います。Sacred Heart Collegeは、スポーツだけでなく、音楽やアートなど幅広い活動に力を入れているのも特徴です。そして日本人留学生にとって面白いのが、日本語との関わりです。
留学生のサポートを担当している先生は日本語の先生でもあり、日本語をとても流暢に話すことができます。また、学校内では日本語を学んでいる生徒も多く、日本文化に興味を持っている生徒がいるのも印象的です。私が学校を訪問したときにも、日本語を勉強している生徒たちが、嬉しそうに日本語で話しかけてくれました。
留学する以上、基本的には英語環境に入っていくことになりますが、こうした日本に興味を持っている現地生徒がいることは、学校に馴染むきっかけの一つにもなり得ると思います。女子校という環境に加えて、伝統、スポーツ、音楽、アートなど幅広い学校生活を経験できるのがSacred Heart Collegeの特徴です。
5. 4校を比べてみると?大切なのは「どこが一番」ではない
ここまで紹介した4校を簡単に整理すると、次のようになります。
| 学校 | タイプ | 制服 | 立地・環境 | 私が感じた特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Onslow College | 共学 | なし | 郊外・広い敷地 | 自由でのびのび。景色もよく開放的 |
| Wellington High School | 共学 | なし | 市内中心部に近い | 自由・多様性を大切にする都市型の学校 |
| Rongotai College | 男子校 | あり | 海に近く、広い校庭 | 小規模で先生との距離が近い。スポーツも盛ん |
| Sacred Heart College | 女子校・カトリック | あり | 郊外・広い敷地 | 伝統があり、スポーツ・音楽・アートも幅広い |
こうして比較すると、それぞれに違いがあることが分かります。
ただ、ここで一番伝えたいのは、「この4校の中でどこが一番いいか」を決める必要はないということです。
今回紹介した4校はいずれも公立のSecondary Schoolです。もちろん校風や得意としている分野、学校規模などには違いがありますが、どこか1校だけが飛び抜けて優れているというよりも、それぞれ違った学校生活を送れると考えた方が近いと思います。例えば、制服がなく自由な環境を希望するのであれば、Onslow CollegeやWellington High Schoolは特徴が分かりやすいです。
男子校でスポーツにも積極的に参加したいのであればRongotai College、女子校でスポーツだけでなく音楽やアートなどにも取り組みたいのであればSacred Heart Collegeというように、本人が何を重視するかによって見方が変わってきます。
学費だけで学校を決めるのはもったいない

もちろん、留学するうえで費用も重要です。
学校によって授業料やホームステイ費用などは若干異なるため、予算とのバランスを考える必要があります。今回紹介した4校については、別の記事で実際の学校料金を使って、授業料・ホームステイ・保険などを詳しく紹介しています。
→ニュージーランド留学の費用はいくら?中学・高校留学の費用を実例で解説
ただ、数年間過ごす可能性もある留学先を、数千ドルの学費の差だけで決めてしまうのは、個人的にはあまりおすすめしません。学校の雰囲気、立地、共学・男子校・女子校、やってみたいスポーツや活動、留学生へのサポートなども含めて、「自分がここで学校生活を送っている姿を想像できるか」を考えることが大切です。
できれば、実際に学校を訪問してから決める
そして、可能であれば私がおすすめしたいのが、留学先を決める前に実際に学校を訪れてみることです。
学校のウェブサイトを見るだけでも、授業内容や設備、課外活動など多くの情報を調べることができます。ただ、学校の雰囲気だけは、なかなかウェブサイトでは分かりません。
実際に学校へ行ってみると、「思っていたより大きい」「生徒が楽しそう」「ここは落ち着いた雰囲気だな」「自分はこっちの学校の方が好きかもしれない」など、資料を読んでいるだけでは分からなかったことが見えてきます。
私自身、ウェリントンの学校を実際に訪問していますが、同じ公立Secondary Schoolでも、学校に入ったときに受ける印象はそれぞれ違います。だからこそ、最終的な学校選びでは「どこが一番有名か」「どこが一番安いか」だけではなく、本人がその学校をどう感じるかも大切にしてほしいと思います。
6. ニュージーランド留学の学校選びで一番大切なこと

前回の記事から通して、私自身がニュージーランドの学校に通った経験と、現在実際にウェリントンの学校を見て感じていることをもとに、ニュージーランドの学校生活と学校選びについて紹介してきました。
振り返ってみると、ニュージーランドでの中学・高校生活は、勉強だけではありません。どんな環境で学校生活を送るのかは、留学生活そのものに大きく関わってくると思います。だからこそ、学校選びでは「どこが一番良い学校なのか」だけを探す必要はありません。
共学がいいのか、男子校・女子校がいいのか。
自由な校風が合っているのか、少し伝統のある学校が合っているのか。
スポーツをやってみたいのか、音楽やアートに興味があるのか。
街に近い学校がいいのか、広い敷地や自然のある環境がいいのか。
大切なのは、「自分はニュージーランドでどんな学校生活を送りたいのか」を考えることだと思います。
留学前の段階で、すべてを決めておく必要もありません。「まだどの学校がいいのか全く分からない」「共学と男子校・女子校のどちらが自分に合うのか分からない」「そもそもニュージーランドでどんな学校生活ができるのか知りたい」というところから学校選びを始めても大丈夫です。
↓一緒に読める関連記事↓
ニュージーランドの中学・高校留学|現地校卒業生による学校生活紹介
ニュージーランド留学の費用はいくら?中学・高校留学の費用を実例で解説
ニュージーランド留学のメリット
ニュージーランドで自分に合った学校を一緒に探してみませんか?
Wellytonianでは、ウェリントンへの中学・高校留学を考えている方に向けて、学校選びから現地での留学生活までサポートをしています。
単純に「この学校がおすすめです」と決めるのではなく、本人の性格、興味のあること、やってみたいスポーツや活動、希望する学校生活や期間などを聞きながら、一緒に学校選びをします。自分も留学生だったからこそ、実際の学校の雰囲気や、現地で生活することまで含めた学校選びをお手伝いできればと思っています。
まだ具体的な学校を決めていない段階でも問題ありません。「ウェリントン留学に興味があるけれど、何から考えればいいか分からない」
という段階から、お気軽にご相談ください。

もしニュージーランドに留学したら。(無料資料)
学校、友達、ホームステイ、放課後、そしてその先の自分。
ニュージーランドで待っているかもしれない毎日を、一冊の資料にまとめました。
まだ留学を決めていなくても大丈夫です。
運営者プロフィール

-
中学3年生でニュージーランドへ留学し、現地高校を卒業。その後、現地大学(Victoria University of Wellington)へ進学し、卒業後は現地企業に就職。24歳の時にバックパッカーとして、約9カ月で世界18カ国も訪問。
これまでニュージーランドでは4つの街で生活し、現在は実際に学生生活を過ごした首都であるウェリントンを拠点に、留学サポートエージェンシー・Wellytonianを運営中。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
代表メッセージ
私自身、ニュージーランドに留学して本当に良かったと思っています。しかし、留学生活では楽しいことだけでなく、文化の違いや言葉の壁に苦労することもありました。
だからこそ、このサイトでは一般的な留学情報だけでなく、実際に経験したことや、現地で暮らしているからこそ分かるニュージーランドの「リアル」をお伝えしていきたいと思っています。
些細な相談事や質問なのがあれば、お気軽にお問い合わせください!






